こんにちは!スタッフMです。

 

皆さん、ケララという地名を聞いたことがありますか?

日本では全く知られていないこの町ですが、実はヨーロッパでは「一度は訪れたい世界の名所50選」 にも選ばれるなど、とても有名だそうです。

インド最南部のアラビア海に面した町で、運河が数多く築かれた水の都。 インドの桃源郷と呼ばれ、ハネムーンに人気の土地です。

この地ケララで人気なのが、バックウォーターを宿泊できる大きなボートでめぐるクルーズ。

バックウォーターとは、川が海に流入する部分のことです。 私が乗船したのはこちらの二階建ての船です。

ベッドルームは三部屋あり、一階がダイニング、二階がリビングという間取りです。

お客は私たち家族のみです。 乗組員は、船長、コックさん、サーバントの三名。

夕食と朝食を作ってくれて、合間には、パイナップルの生ジュースや手作り揚げバナナなども作ってくれます。

船はのんびりと進み、全く揺れません。 インターネットが入らないため、スマホは見られません。

ただちゃぷちゃぷという水の音とそよ風のみで、おだやかな時間が過ぎていきます。 少しずつ景色が変わっていくので飽きることはありません。

小説を読みながら横になっていると、幸せな気持ちになりました。

私はせっかちかつ怒りっぽい人間ですが、こんな楽しみ方ができるなんて、ひとつの発見でした。

のんびりするということは、のんびりする前は価値のないものに見えても、 いざのんびりしてみると、説明しがたい価値があるものです。

 

途中、小さなボートに乗り換えて細い生活水路を進み、地元の人々の生活を垣間見ることもできました。

なんでも、ケララはインドの中でも豊かな土地らしく、家が豪華でした。 識字率も高いそうですよ。

小さな小屋で、とれたての魚、エビ、カニを購入し、夕食に出してもらいました。

調理は塩、バター、レモンのみでお願いしましたが、新鮮で美味しかったです!

インド料理もでましたが、ほかの地域の食事に比べて辛さがなく、甘くてまろやかな味でした。

夕日が沈み、夜も更けてくると、停泊している他のボートの中の様子が見えました。 皆さん静かにワインや食事を楽しんでいました。

 

翌日は、ムンナルという山の中の町に向かいます。 インドは総じて埃っぽく空気がよくないのですが、ムンナルは違います。

久しぶりに胸いっぱいに空気を吸い込みました!これがどれだけ嬉しいことか!笑

日本の長野県あたりのイメージでしょうか。

周りを囲む山のすべてが茶畑(紅茶)で、そのほとんどがあの有名なインド最大の財閥、タタの持ち物なのだそう。

ここで買ったチャイは、いつもスーパーで買うチャイとは全然違い、雑味のない透き通った味がしました。

スパイス栽培も有名で、カルダモン、胡椒、シナモンなど、フレッシュでよい品質のものばかりでした。 たくさん買い込んでしまいました。

 

空港に向かう途中で、バナナチップスを大量に買い込みました。

インドではバナナチップス(塩味)が日常的に食べられますが、 ケララのバナナチップスは良質なココナッツオイルで揚げることで他とは違うおいしさなのだそう。



正直いって、インド国内観光にはあまり期待していなかったのですが、ケララは本当に素敵な土地でした。 先入観を持つのはよくないですね!

たくさんの日本の方に来てほしいです。